言葉にはチカラがあるということは、前々から知ってはいたけれど
そのことを目の当たりにするような出来事にはまだ出会ったことがなかった。
「言葉には本当にチカラがある。」と実感しました。
私は『tejas(テジャス)』というヨガウェアのディレクター(デザインからパターンその他諸々の仕事)をしています。私自身もヨガに魅せられ、この世界に飛び込みたいと思いサラリーマンを辞めました。どうせなら今まで培ってきたことが活かせればなお良いと思い始めた事ではあるけれど、今まではパターン(洋服の型紙を作る仕事)を専門に行っていたのでいざ始めてみるとわからないことだらけ。
それでも『好き』な事だから何とかやってこれているけれど、『好き』だから譲れないところもあったり、葛藤の毎日です。
そして、『好き』ではあるけれど多少の責任感やらちょっとのプレッシャーやらで仕事はハードで、やめたいと思った事は何度もあります。
一度決めた事は…とか思うけど、案外すぐに弱音を吐くし、すぐに愚痴るし、嫌になる。
そんな私を励ましてくれたのは、私の服を『良い』と喜んでくれた声でした。
お客様より問い合わせのメールが度々届きますが、その中に『とても気に入りました』と伝えて下さったメールがありました。この一言で私の気持ちは救われるんですよね。あぁ、服を作っていて良かったな、次はもっと喜んでもらえる服を作ろうと思えるんで。モノを創る仕事をしていると否定的な言葉を沢山耳にします。勿論そちらの意見も大切だとは百も承知ですがイメージをカタチにする事にどれだけの労力と人々が関わっているのかを少しでも考えて頂きたい、と思ってしまいます。
勿論私はプロです。
お金を頂いて商品を提供しています。
ですが、私がヨガを学んで強く共感したところはこのモノが出来上がるまでには沢山の時間と多くの人達が関わっている、ということに感謝の気持ちを込めないといけないというとことです。それは服だけではなく全ての事に当てはまる事で、誰しもがどちらの立場にも立ち得るということ。
とかく人は立場が違うとそのことを忘れてしまいがちになるが、一言ネガティブな事を発する前に思い出して欲しいのです。
そして、私にとってそんなマインドを作ってくれたのはヨガでした。
だから、大切なヨガと向き合って、自分と向き合ってこれからの生活を送っていきたいな、
と思っていますし押し付けにならない程度にみんなにもヨガの良さを知って欲しいと思っています。